モチベーションを維持・継続するためには、どのように習慣づけていけばいいのでしょうか?ともすると「やらなければならないことが分かっていても、なかなかやる気が出てこない」そうした悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。僕は、長年にわたりビジネスに深く携わってきた経験から、モチベーションの維持や継続していく方法について深く理解しています。この経験を元に、どのようにモチベーションを維持・継続しビジネスの成功につなげていくかについて詳しく解説します。
「目標を定めてもモチベーションの持続が難しく、なかなか行動に移せない」そんなボヤキを良く耳にします。モチベーションは感情に左右されるため、そう簡単に自分の思いどおりにはならないものです。常に高いモチベーションを保てる人は、そう多くないのではないでしょうか。ところが中にはモチベーションを切らさず、仕事や勉強を効率的にこなし成果を出している人もいます。彼らはどのようにしてモチベーションを維持し、継続しているのでしょうか。それは、なにも生まれ持った才能や強い意志力などではなく、知っていれば誰でもできる方法なのです。
ビジネスのモチベーションとは
モチベーションとは「自分が何を目指しているのか」「どうなりたいのか」といった目的や目標に向け、行動する気力や動機のことを指します。モチベーションは、内面から湧き上がってくる「やる気」や「エネルギー」であり、長く持続するのを特徴としています。モチベーションは、外からの期待や評価によって多少の変動はあるものの、基本的には自分自身の考えや価値観によって構築されていくものです。
ビジネスにおいては仕事の効率化をはかることが重要であり、そのためにも積極的なモチベーションを維持・向上し続けることが必要不可欠です。効率化は、さらなる成功を呼び込み、結果得られた自信が相乗的にモチベーションを高めていく。そうした好循環のくり返しにより培われた「精神的余裕のある立ち居振る舞い」は周囲を明るくし、顧客からの信頼も次第にアップしていくのです。
モチベーションとテンションとの違い
テンションとは、その時の気分や感情の起伏を指します。テンションは、外からの刺激や環境によって変わりやすく、一瞬で上がったり下がったりします。例えば、楽しいことがあればテンションが上がり、嫌なことがあればテンションが下がります。テンションは、その場の雰囲気や人間関係にも影響されますが、基本的には自分の感じ方や感性によって決まります。
モチベーションとテンションとの違いは「目的や目標に対する心の状態」と「気分や感情の状態の違い」といえます。モチベーションは「自分の目的や目標に対する姿勢」である一方、テンションは「自分の気持ちや感じ方」です。モチベーションは継続して行動するための推進力であり、テンションは一時的に行動するためのきっかけにすぎません。モチベーションとテンションは、お互いに影響しあうこともありますが、必ずしも同じとは限りません。
モチベーションを向上させる5つの方法
モチベーションを高めるには、意欲的な人々から学び、明確な目標を設定し少しずつ達成していくことが重要です。また、自分が目標を達成した後の姿を想像したり、同じ目標を持つ仲間と協力したりすることでもモチベーションを高められます。ここでは、モチベーションを向上させるための5つの効果的な方法を紹介します。
方法1:モチベーションが高い人をマネしてみる
モチベーションが常に高い人々は、モチベーションを維持することや、やる気を引き出すための有効な手段をよく知っています。その人の特性や工夫を見つけて実際にマネしてみることで、モチベーションを生み出すためのヒントを見いだしていきます。
方法2:ゴールを設定し、細分化していく
まず目標を具体的で明確な形にし、達成可能なレベルにゴールを設定します。次に目標を細分化し、一つひとつクリアしていくようにすることで挫折リスクを減らし、ストレスを感じずに実践できるよう設定します。
方法3:タスク化して少しずつやってみる
短期目標、つまり1日や数時間で達成可能な目標は、モチベーションよりも日常の習慣やタスクとして捉えることが理想的です。これらを日常の習慣やタスクとして認識することで、目標達成はより容易になります。
方法4:目標が達成した後の自分をイメージしてみる
顧客から感謝されたり、周囲から賞賛を浴びたり、目標をクリアし達成感に満ちあふれた自分を思い描いてみましょう。そうして実際に得られた成功体験は、次なるイメージングを容易にしてくれることでしょう。
方法5:同じマインドの仲間を作る
仲間と協力することも、モチベーションを維持するのに有効です。協力関係を通じて思考が整理され、ポジティブなモチベーションにつなげられます。また悩みを共有しアドバイスし合うなど、自分では思いつかない解決策を見つけだしてくれる近道ともなるでしょう。
モチベーションを維持させる5つ方法
モチベーションは体調や生活環境、仕事内容、人間関係などにより変動することもあるため、自分に適した維持方法を知ることが重要です。ここでは、モチベーションを維持するための5つの効果的な方法を紹介します。
方法1:まずは動いてみる
モチベーションが低いときでも、いったん行動を開始すると徐々にモチベーションが上がり、そのまま波に乗っていけることが多々あります。はじめの一歩はおっくうでも「まず数分だけでもやってみよう」を繰り返してみることが大切です。
方法2:オンとオフを切り分ける
自分に適したオンオフの切り替え方法を知ることが重要です。思考が煮詰まったときには、せっかくのモチベーションも低下してしまいます。そうしたときには、時間のロスに目を奪われるのではなく、気分転換をはかってみましょう。散歩したりシャワーを浴びたり掃除をしたりしていると意外にも新たな打開策がひらめくことがあります。
方法3:目標における進捗を確認する
進捗の可視化は、モチベーションを保つための有効な手段です。ToDoリストなどを活用し、どんなに小さな進捗であっても達成感を味わっていくようにしましょう。そのくり返しがモチベーションのさらなる向上へとつながります。
方法4:自分へのご褒美を想像してみる
「このタスクをクリアしたら、コーヒーブレイクする」や「このプロジェクトを成功させたら旅行しよう」など、なんでも構わないので自分へのご褒美を想像してみましょう。モチベーションが高まることうけあいです。
方法5:モチベーションが下がる原因を突き止めて対策を打つ
モチベーションは、周りの環境や自分の体や心の状態など、さまざまな要素によって左右されます。モチベーションが下がる原因やパターンを理解し事前に防げるよう、自分に適した方法を模索していきましょう。
モチベーションが維持できないときは?
モチベーションが維持できないときは、思い切って休むことが最善の策ですが、なかなかそうはいかないもの。ポジティブなモチベーションを保てないときはどうすべきか、もう少し掘り下げてみましょう。
自分を俯瞰してみる
感情が動いたときに、どのような事象によってそうなったのかについて、他人の視点になって観察してみましょう。感情が揺れ動いたときに「自分がその時どう思ったのか」といった考察を踏まえつつ「今後こういった場面で、ポジティブな方向へ捉え方を転換できないか」といった改善策を練り上げていくことが重要になってきます。
ライバルの成果に心を奪われない
「他人の芝生は青く見える」とはよく言ったもので、僕たちはどうにも他人の成功に目がいきがちで、ともすると「それに比べて自分なんて……」といった感慨にとらわれがちです。ただ、綺麗に見える白鳥も、水面下では足をバタつかせているのは確かなのであって、成功が懸命な努力で成り立っているといった現実に思いをいたしましょう。「努力を続ければ、いつしか成功する」そういったマインドを保つことが重要です。
環境を変えてみる
ポジティブなモチベーションを持った人々が集まるコミュニティに参加し、その影響を受けることでやる気を向上させるといった方法も有効です。モチベーションが高い人々と一緒に仕事をすることで、高いモチベーションを維持できるようになります。
モチベーションを習慣化する
モチベーションを保つのが難しい場合は、いっそのこと習慣にしてしまうのが効果的です。自分の性格に合わせた習慣作りを試してみましょう。顔を洗うのと同様に、モチベーションを上げる行動も習慣になれば意識せずに済んでしまいます。
まとめ:高いモチベーションの維持・継続がビジネス成功のカギとなる
ここまでモチベーションを維持・継続させるための方法について解説してきました。最後に要点を4つにまとめました。
- モチベーションは、内面から湧き上がってくる「やる気」や「エネルギー」であり、一過性のテンションとは異なる。
- モチベーションを向上させるには、細分化したタスクをクリアし、その成功体験をモチベーションの向上につなげていくことが重要である。
- 「一見綺麗に見える白鳥も、水面下では足をバタつかせている」ライバルにとらわれないマインドを持つことが重要である。
- いっそのことモチベーションを保つ習慣を身につけてしまおう。